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コーネンキ花子 ゆるゆる子育ての日々

2人合わせて100歳の夫婦にも、中1の太郎と小3の次郎は容赦なく…共働きしながらの子育ての日々、プラスアルファ…。「1日1エッセイ」を目指して書いています。
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きょうだいゲンカ その5

Gさんは、突然のことで「もっと何かいいアドバイスが
できなかったか」と悩んでくださった様子。

ありがたく、もったいないことである。

子育ては修行、との、私の言葉を受けて、「子どもに育てて
もらっているのだと思って、この時期を乗りきりましょう」と。

同じ悩みを抱える人からの言葉は、その分深く心にしみる。

「きっと子どもも、親の子とはよくわかっているのだと
思いますよ。ただ自分の気持ちを整理できなかったり、

上手く思いを伝えられなかったりするのでしょうね。」

本当にそう。

「大丈夫ですよ、太郎くんは。」

この言葉に、ふいに涙があふれてきた。

Gくんが2年生、太郎が1年生のときから
6年間、ともに子育てしてきて、

太郎のことも、よくわかってくださっているGさんの言葉だ
からこそ、心の底から元気づけられる。ありがとうGさん。

帰宅すると、またテーブルの上にメモが置いてあった。
性懲りもなく、「夕食はいらないよ」。

月曜夜の「夕食いりません」より、くだけた感じ。

そこに、小さな字で、「今日、雪が降った」
「クラスで休んでいるのは金曜5人、月曜6人、火曜6人」

「学級閉鎖になるかもだって」と書いてある。

ほら。本当はしゃべりたいんじゃない! しゃべれないって
不便でしょ? 笑ってしまいそうになったが黙っておく。

「ふうん。今日も夕食食べないの? もう食べたら?
 お父さん出張で、遅くまで帰ってこないよ。

今日は鶏団子と春雨のスープだよ」

太郎は困った子犬のような表情をしたあと、すんなりと
夕食のテーブルにつき、ご飯もてんこもりにして食べた。

こんなにお腹がすいていたのに、意地を張っていたのね。

いつもと違うのは、もう、太郎がしゃべらないことだけ。
困ったことや、悲しいことは、身振りと筆談で伝えてくる。

「しゃべらないと、表情が豊かになっていいわねえ~」
そんなことを言う余裕も生まれてきた。

悔しそうに、でも笑っている太郎。

夫の帰宅前に、3日ぶりに入浴した太郎は、
いつになくぐっすりと眠れたようだった。

次回に続く。
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きょうだいゲンカ その4

学童保育所に次郎を迎えに行く車の中で、涙が出て困った。

なんであんなにささいなことが、こんなに尾を引くの?
どうして私はこんな、壊れそうな気持ちを抱えているの?

ちょうどお迎えのついでに、学童保育所の先輩Gくんの
お母さんに、借りたものを返しにいくところだったのだが、

チャイムを押した途端、泣き出してしまった。
「何があったの?」Gさんはびっくりしていたが、

事の顛末を聞いてくれた。「うちもあるよ、そういうこと」
Gくんは中2。「あと1年ぐらいが一番しんどい時期みたいね」

間違いを指摘されたり、矛盾を突かれたりはしょっちゅうで
お父さんとつかみ合いになりそうなこともあったらしい。

Gくんもだけど、太郎も、近くに逃げ場がなくて、
かわいそうね、という話になった。

そばに祖父母が住んでいたり、「おばちゃん。ケンカしてきた。
ごはん食べさせて」と、行ける家があったりしたら、

互いに安心して冷却期間をおくことができるのにね、と。

G君も太郎も、なまじ6年間、学童保育所に通えたので、
家を訪ねあう友だちもいないままなのである。

そのすぐ前の週末、4組の母子で新年会をして、
太郎はGくんと、楽しそうに将棋をさしたりしていたけれど。

「太郎くんに、いつでもおいでって言っておいて。
 たぶん来ないだろうとは思うけど」

そう。太郎は人に自分をさらけ出せる子ではない。
だからこそ、しんどいのだ。

だけど、そう声をかけてくれている人がいる。それだけで
気持ちはほっと、ラクになれるのではなかろうか。

私もGさんに話を聞いてもらえたおかげで平常心を取り戻し
いつもの感じでお迎えに行くことができた。

2人の先生には、太郎のことを笑顔で話せた。6年間お世話に
なり、太郎のことは、よくご存知のお2人である。

太郎の同級生Nくんのお母さんでもあるT先生は、
「うちもいろいろありますよ。終業式、休んだんです」

遅刻しそうになったNくんは、「お母さんが車で送っていって
くれないと休む」とごねたが、T先生も仕事で忙しくて、

「遅れてもいいから自分で行きよ」と言いおいて
家を出たらしい。

そうしたら、担任からケータイに電話。
欠席しているという。

担任との話し合いで、自力で10時までに登校することに
なり、一件落着。

太郎の場合と共通点があるような気がした。

どこまで自分が無条件で愛されているか、許されるか、
確かめながら巣立ちの準備を始めているのだと思う。

年配のS先生も、
「私もあったわ。原因はいつもささいなことなの。

3日食べなかったわね。でも3日でギブアップよ」

そうよね。太郎もいつまでも食べないわけないわよね。
人に話すと、自分のおかれている状況を客観視できる。

ここでもまた、逃げ場がない、という話になった。

話を聞いていた小3の女の子、Aちゃんが言った。
「Aちゃんにはあるで。Iちゃんの家とYちゃんの家」。

そうよねそうよね。Aちゃんはしあわせよねー。

「太郎くん、Nくんの家に行けばいいのに」とAちゃん。
そうね。でも、それができる子なら苦労しないのよー。

あれこれ話して、落ち着いて帰ったが、
すっかり遅くなってしまった。

2階にいる太郎は食事に呼ばなかった。
「いりません」と書いたんだものね。

早めに帰宅した夫は、静かに自室を片付け、
何ごとかを太郎に話しかけたが、「狸寝入りだな、あれは」

「いや、寝息を立てていたから本当に眠っていたかもな」と
あとで言った。

太郎はやっぱり前夜、眠れなかったようで、本当に
19時から21時ぐらいまで眠ってしまっていた様子。

その日は周到にも、宿題を持って上がっていた太郎。
「お風呂には入りよ」と言ったが、入らず就寝。

朝、下着だけ替えて、出かけていった。

夜のうちに、Gさんにお礼メールを送ると、
朝になって、返信をいただいた。

次回に続く。
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きょうだいゲンカ その3

もうここまでくれば、「きょうだいゲンカ」というタイトルは
適切ではないなあと思う。単なる太郎の意地張りである。

しいて言えば「親子ゲンカ」か?

こうなるきっかけを与えてしまったのは夫なのだから
けり返したことに関してだけはあやまって、

きちんと話をしてやってよ、と頼んでいた。

もめて間もないときに、夫にそう言うと、
「はいはいけってごめんねはやくたべなさい」と

抑揚のない口調で言い、余計に太郎を刺激していたのだ。

そもそも、夫が太郎と会話することはほとんどない。

それは、これまでこうして何度となくこじれたあと、
きちんと話をすることなく、

「ほとぼりが冷めるまで待つ」という姿勢を
夫が取り続けてきたせいだと、私は理解している。

太郎は、夫への怒りをためこんでいるのだ。

子どもらしい正確の次郎とは、親子らしい会話があるが、夫が
太郎に対して口を開くときは、「指示」か「注意」だから、

もっと普通に、文章で話してやってよと頼んでいた。

冬休みになり、プラモデルなどを作るときには、少しは
用件のみ話すようになっていたのだが。そこへ今回である。

自分は多少暴れても、日頃自分に対して無関心にみえる夫の
力が自分に向けられたこと、そのときの表情、

やはりショックだったのだと思う。
「なんで自分ばっかり」という気持ちもあっただろう。

勝手なものだと思うが、
「勝手」プラス「甘え」が、思春期の特徴というものだ。

自分への対応をめぐり、私が夫にあれこれ言っているのを
聞くのも、太郎は嫌だったのだろうとは思うが。

私と次郎が22時に眠ったあと、夕食もとらず、入浴もせず
自室の電気をつけたまま寝入ってしまった太郎。

夫がなんとか部屋のドアを開け、
毛布をかけてやってくれていた。

そう、もちろん夫も太郎のことを思う親なのである。
ただ、気持ちを伝えるのが下手なだけなのだ。

翌朝は月曜日。もちろん太郎は宿題もすませていない。

寝不足だったし、きっと体調も悪いだろう。
今日が太郎の不登校1日目になったらどうしよう。

そう。そもそも太郎は学校嫌いで、
日曜の夕食前は、もともともめる確率が高いのだ。

太郎の気持ちのどこかに、「週末が終わってしまう」ことへの
寂しさや苛立ちがあるのだろう。

どうやらやっぱりよく眠れなかったようで、
いつもの時間を過ぎても起きなかったが、

「もう7時15分よ」と起こしにいくと、案外すんなりと
起き、朝食はとって、登校していった。

もちろん、ひとこともしゃべらずに。だけど、
ともかく学校には行ったのでほっとして、力が抜けた。

太郎の中ではまだ、学校へ行くのは「絶対」なのだと思う。
だけど、絶対ではないと気づいてしまったら?

いやいや。それは、そうなったときに考えることにしよう。

気を取り直して出勤。次郎の迎えの前に、いったん
様子を見に、太郎の帰っている自宅へ。

もう少しずつ、普通の生活に戻っていくのだろうと思いきや
太郎はそんなに素直な子ではなかった。

台所で何かを食べていた様子だったが、自分の定位置である
ソファにもどり、平然としている。

テーブルには「夕食いりません」の書き置き。

リビングやダイニング、サンルームに新聞紙がばらまかれて
いる。これは、夫が読まずに積んでいる新聞紙である。

我が子ながら、背筋がぞくっとした。

「まだ続くの?あなたは、ヘビのようにしつこい男だわねえ」
思わず言ってしまった。

「夕食食べないんなら、そのあいだリビングにいないでよね」

昨日はリビングに陣取ってゲームをしていたので、
主として次郎の生活リズムに支障をきたしたのだ。

すると太郎はすぐに2階へ。また引きこもる気?

洗濯物を入れようと私も2階へ上がると、雨のぱらついた
日でもあり、太郎が中へ入れておいてくれていた。

それに関しては、「太郎、洗濯物ありがとう」と言ったものの
扉の開いた夫の部屋の中をふと見てぎょっとした。

ベッドの上も含め、一面新聞紙で覆われている。

夫の部屋にもあった、読めずにいる新聞紙の山を、
崩したのだろう。ぎょっとした。我が子ながら恐ろしい。

太郎は夫への嫌がらせのつもりだろうが、これは心の底では
父親を求めているサインだろうと思った。

本当に嫌いな人には、嫌がらせなんかしない。

だから、きちんと向き合う時間を作ってあげて、と
夫にメールをし、次郎を迎えに向かった。

次回に続く。
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きょうだいゲンカ その2

私はひどく後悔した。

こんなことなら血を見ても放っておくか、夕食の仕上げの
手をとめて、私がかけつければよかった。

太郎としっかり人間関係を結べていない夫に
介入を求めたのが間違いだったのだ。

意地っ張りの太郎が、夕食をとらずに朝を迎えたことは
1度や2度ではない。とはいっても、4度か5度ぐらい。

私が出かけるので3人で外食を、と頼んでいったときに
夫とトラブり、太郎だけ留守番をしていたこともある。

前回、夕食を拒否したときは、夜中にお腹がすき、
好物の夕食だったこともあり、かなり後悔した様子だったが

今回も「食べなさいよ」といっても「時間が余ったらな」と
言ったまま、ゲームを続けている。懲りないヤツだ。

その段階ですでに、こちらは怒り心頭に発している。

「そこでどうしてもっとバシッと叱らないの?」
「だいたい甘すぎるのよっ」そんな声が聞こえてくるが、

私も、次郎にだったらそうできる。だけど、幼い頃から
太郎はそんなに単純な子ではないので、

今までにも何度もそうした結果、こじれて、失敗している。
「急いてはことを仕損じ」てきたのだ。

こちらが熱くなればなるほど、太郎は冷めていく。

食べないというなら、食べさせず、
空腹という結果を味わわせればいい。

頭ではわかっているし、これまでもそうしてきた。

だけど今回は、「食べてほしい」という気持ちが強すぎた。
生ものだし、太郎と一緒に選んだ夕食でもある。

私はいい加減な家庭で育ったが、母は「食」に関してだけは
きちんとしてくれたので、私はそれを受け継いでもいる。

夕食後、次郎の宿題に付き合うため、夫も2階に上がった
ときに、夕食を食べるか、捨てるかの選択を迫った。

せっかく配膳されたものをそのまま放っておくなんて、
食べ物に失礼である。人に片づけさせるなよ、と。

「なんで、たったあれしきのことでここまでなるわけ?」
「ケンカとご飯とは関係ないでしょう?」

涙ながらに訴え、腕を引っ張り、食卓につかせようとした。

だけど、太郎にその気持ちがなければ、やっぱり
夕食をとらせることはできない。

馬を川に連れて行くことはできても、
馬に水を飲ませることはできないのである。

育ち盛りだけのことはあって、細い身体で、
食べるときにはごっそりと食べるが、

もともと、「食べる」という行為に、
楽しみを感じるタイプではない。

食いしんぼうの次郎なら、どんなに怒っていても
「食べない」という選択肢はなかっただろう。

何をどう問いただしても、貝になって閉じてしまった太郎は

怒りをためたまま、リビング横のコタツにもぐり、
そのあと、自室に閉じこもった。

自室に鍵はないが、中から細工をして
ドアが開かないようにしている。

あとでベランダからのぞくと、(なんでこんなことせなあかん
ねんと、これも腹が立つ)ベッドで横になり本を読んでいる。

次回に続く。
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きょうだいゲンカ その1

保育園にお世話になっていたころ、職場に来ていたスクール
カウンセラーの先生をお招きして、勉強会をしたことがある。

そのころ、3人の子どもさんの激しいきょうだいゲンカに
悩まされていた保育士さんの質問に答え、

「きょうだいゲンカは放っておいていいんです」と
先生が答えておられたことが頭に残っていた。

ケンカから学ぶことはたくさんある。ましてやきょうだい。
流れのわからない親が、中途半端にとめに入ることはない。

わかってはいるけれど、なかなか
「放っておく」のは難しい。

次郎の大泣きは、聞くに耐え難いし、
何より、太郎も次郎もメガネをかけているからとても危険。

次郎が容赦なく反撃に出ると、太郎も思わず本気になる。
血を見ることも多い。

このあいだは、目のすぐ横の額を次郎が打撲。しばらく
腫れていた。頭から血が出ると、さすがにうろたえる。

なぜか夕食のできる5分ほど前に、ケンカが始まり、
夕食の雰囲気がだいなしになることが多くて、

「ああー! もうご飯なんか作らない!」と
叫んでしまうことがしばしばである。

きっかけはいつもささいなこと。

調子に乗っていたり、言うことを聞かなかったりする次郎を
太郎が小突くか、嫌な言葉を投げかけるかして、

猛然と次郎が過剰防衛に回る。泣き叫びながら。

昨日は、太郎が楽しみにしていた都道府県対抗駅伝を見た後
2階の担当区域の掃除をさせてから、

2人で、学校行事のスキー教室のための買い物に出た。

夫が14時半ごろ急に、1人で近くの山に登ると言い出した
ので、次郎も連れて行ってもらっていたのだ。

出不精の太郎を連れ出すのは至難の業だったが、
出かけてみると新鮮なよう。一緒の買い物も楽しい。

初めて行ったスポーツ店の店内を一周し、卓球関係の
品揃えを、近くの店と比較したりしていた。

大型スーパーで行われていた、私の学校の作品展にも
付き合ってくれ、マックでジュースを飲み、

食材選びをするときは、カートを押してくれる。

買い物が遅くなったので、何か買って帰ろうと、
スーパーでお寿司を買った。

スーパーのお寿司にはわさびが入っている、ということに
後で気づいたから、

子どもができてから、スーパーのお寿司を夕食にするのは
初めての経験だったと思う。太郎がネタを見て選んだ。

別の店で、「本日2割引」のからあげも買って帰ったものの、

帰宅すると、ついついブロッコリーをゆで、ほうれん草を
ごま和えにし、切り干し大根を煮て、味噌汁を作り、

気づくと「サザエさん」も終わり、19時。
「ご飯よー」という直前に、ケンカが始まったのだ。

もうー! なんでいつもいつもこうなのよー!!

「はい! それでもう終わり!」と宣言しても離れない。
太郎につかみかかる次郎。

夫は近くにいながら、そ知らぬ顔。それに一番腹が立って、
「絶対もうすぐ血が出る! やめさせてよ!」と叫んだ。

互いのメガネを取り、投げ合っている2人。
夫はどちらも叱ったのだと言うが、次郎の証言によれば、

次郎の手が偶然太郎のメガネにあたり、腹を立てた太郎が
次郎のメガネをつかんで投げ、

それを夫が叱ると、太郎が夫をけり、
夫がけり返し、太郎が泣いた。

「泣くぐらいだったら、最初からやるな!」という
夫の声が聞こえ、

あとは涙をこらえた太郎が憮然とゲームを始めた。

「にいちゃんをやっつけてもらった」かっこうになった
次郎は泣きやみ、にっこにこで夕食のテーブルにつき、

太郎はご飯を食べない。何を言っても無視、である。

次回に続く。
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やっぱり薬づけ? 最終回

昨日は、雨のせいもあって部活をサボった太郎と、
軽い喘息のある次郎を連れて、アグロへ。

ステロイド吸入をしても、夜、発作が出て眠れず、
眼の下にクマを作っていた4歳の女の子も、

通ううちに、ぐんぐんと症状が改善したという。

おじさんの営業トークに、次郎はにっこにこ。
太郎はお付き合い程度に笑い、あとはポーカーフェイス。

2人とも、説明を聞いた後に読む本を持ち込んでいた。
子どもにとって、「20分ただ座っている」というのは辛い。

次郎は終わる間際、足が温かくなったのを感じた、と言った。

「今日、走り回ったりした?」
おじさんに聞かれてもかぶりをふる次郎。

「でも、きっと何か原因があるんですよ」とおじさん。
身体の悪いところに反応が出るという。

太郎は、どこにも何の変化も感じないという。

「今日、部活やった?」
「いえ」ばつが悪そうに、太郎は答える。

「部活があった日に来てごらん。全身が熱くなるのを
 感じるから」 あいまいにうなずく太郎。

帰りかけ、「長かった~」とため息混じりに太郎は言った。
早く家でくつろぎたい様子。

アグロを出るときには、「足が軽い!」とびっくりした様子の
次郎。「それは、オレも感じる」と太郎。

夕食後、「おじさんが言ってたとおり、う○ちがどっさり
でた~」と、トイレから出てきた次郎が言った。

次郎は夕べも、お風呂から上がって10分ほどで、
私と一緒に寝たのだが、いつもと様子が違う。

普段なら冷たい足先を、私の足のあいだにはさんで、
温めてもらえるようせがむのに、それがないのだ。

さわってみると…。いつもは、「きゃっ」と声が出るほど
冷たいのに、びっくりするほど温かい。

治療後、足が温かくなったのを感じていたのは、
冷えていたからなのね。

その日のうちに、大きな身体の変化が出るなんて、
さすが、子どもの身体は反応が早いわね。

今日、部活帰りの太郎も連れて、もう一度行ってみて、
どんな反応が出るか、試してみよう。

だけど、帰宅後の時間が短くなって忙しくなると、
それはそれで何かと支障が出てくる。

急いでいると、言い方がついきつくなり、

思春期の太郎の反抗やヘリクツに腹を立て、
遅く帰宅してのんびり夕食をとっている夫に当たり、

湯船につかって身体を温めながら、頭を冷やす。
ああ、毎日が修行のようだわ。

結果、薬の量は、なかなか減らせない。

というわけで、土曜日には、まあこ先生に治療器をお借り
して、しばらく使わせていただくことにしようと思う。

このシリーズは今回でいったん終了させていただきます。
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やっぱり薬づけ? その4

そんな折、音楽教室のまあこ先生の手の痛みがひどく
整骨院に通い始められたことをブログで知り、

思わずコメントして、アグロの電位治療器コーナーを
紹介した。

すると、なんと、まあこ先生のお宅では、何年も前に
体験済み。そのうえ、3台もお持ちだとのこと!

「貸し出しますよ」とのお言葉に、思わず
「いいんですか?!」とお返事。

アグロは、我が家から近いとはいえ、20分間の
通電時間を含めると30分以上はかかる。

朝や昼にはもちろん行けないから、勤め帰りに行くことに
なる。当然、あとの段取りが、押せ押せになる。

太郎がひとりで家で過ごす時間が、そのぶん長くなる。

ぜひ貸し出しをお願いしたいところだが、
最大の難関は夫だ。

先週も、輻射熱で部屋全体を温める、という暖房機を
一応夫の了解ずみで買ったものの、

銀行に行く時間がなく、代金のうち1万円を
負担してもらったのも、いけなかった。

「760Wも電気を消費するなんて」「その割には暖まらない」
「電気毛布なら30Wほどだよ」

エアコン暖房に比べ、いかにこの手の暖房の熱効率が
悪いかを、数字を並べて述べ、

私が「広告にだまされている」とまで言う。

こうして書いてきて気づいた。口数の極端に少ない夫が
この件に関してだけは、いやに雄弁であることに。

果ては、どこに収納するのかと聞いてくるので、

「4つもある新聞紙の山がなくなれば、
どこにだって置けるわよ」と言ってやったら、

悔しかったのか、新聞の山を少しずつ片づけ始めている。

加えて同じ時期、どういうわけか、停止していたサプリの
定期便が相次いで3つ到着。

ブルーベリーと、脳内核酸、天然ミネラル。
ブルーベリー以外は最近飲んでいなかったのだけど。

うち2つは代金引換で、

こんなことはこれまでなかったのに、手持ちの現金がなく
夫に立て替えてもらったりして、

夫からの請求書が、テーブルカバーの下に入っている。

サプリについては「買いすぎだよなー」と思っているの
だろうが、夫は何も言わない。

電気代も発生しないし、場所もとらないからね。

こんなとき、働いて、自分のお金を持っていて
よかったなーと思う。

夫にはわかってもらえないのだ。

どんな方法を使ってでも治したい不調が、身体にないから。
または不調を自覚していないから。

補助暖房の購入も、冷えを改善したい一心でのことなのだが。

そんなわけで、まだ夫に言い出せず、

まあこ先生から「貸し出しの準備できてますよ」と
ご親切にメールをいただいたにも関わらず、

ここ3日間、アグロに通っている。
(職場から直行するのでまだ銀行にも行けていない。)

目の痛みや頭痛がラクになり、何より目覚めたときに
世界がぐあんぐあんと回っていない。耳鳴りもしない。

もうしばらく続けてみたいが、やっぱり通うのはしんどい。

だけど、思うのだ。家にあったら、
かえって座る時間が取れないのではないか?

ムリにでも時間を作って、家族と離れた時間を持っている
からこそリラックスできているのではないか?と。

夫に、「どこに置くの?」「電気代は?」と言われるのは
火を見るより明らかだし。

だけど、アグロのコーナーも2月の初めで終わるし、
太郎や次郎にも使わせてみたい。本当は夫にも。

だから、何とか夫を説得して、週末にはうかがいます。

すみませんが、まあこ先生、もうしばらくお待ちください。
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やっぱり薬づけ? その3

体調がかなり改善したように感じ、デパスを
半錠に減らして飲み、眠ったその日。

残念ながら、眠りの質は、きわめて悪かった。
悪夢を見て、どうしようもない気持ちの落ち込みを感じ、

ウツ状態にあったときの自分の状態を、身体で思い出した。

そうなって、初めて気づいた。
あのころよりも、ずっと元気になっていたことに。

しかし、この症状は、やっぱり薬への依存症?

副作用も怖いけど、薬を飲まずにパフォーマンスが落ちる
のも耐えがたく、今まで薬を減らすのに失敗してきたのだ。

少し体調がよくなると、すぐに焦って先を急ぐ性格も
災いしている、と医者には言われるし、自分でもそう思う。

その日は太郎の試合の日。早起きして、お弁当を作って
送り出した後、眠くて、何もはかどらない1日を過ごした。

やっとこさ何かに気持ちを向け、取り組もうとするたびに、

なぜか、『ワンピース』の登場人物についてなどの
こまかい話をもちかけてくる次郎。

つい、イラッとしてしまう。そんな自分にも自己嫌悪。

さて、太郎の試合は1年生大会。1回戦は勝ち抜き、
2回戦は5セット目、9対11でせり負け、

それでもけっこう晴れ晴れとした顔をして帰宅した。
太郎はそうは言わないが、楽しかったのだと思う。

帰宅するや否や、テレビをつける。
全国都道府県対抗女子駅伝を楽しみにしていたのだ。

試合に行く前も、「あーん、駅伝見たいよー」と
ぼやいていたほど。

これがなかったら、もしかして、2回戦を勝ち抜こうという
気持ちも、もう少し強かったかもしれない、と思うくらい。

というより、部活に対する気持ちがその程度、ということか。

でも、朝早く出かけ、それなりに緊張感を持って試合に臨み
疲れていたのだろう、ソファでテレビを見ながらうたた寝。

夜になっても宿題もせず、ゴロゴロ。練習と試合とで、
週末があったような気がしなかったらしい。

私は次郎と早めに眠ったが、その後、夫と太郎とのあいだに
小さないさかいがあったらしく、

2時半に目覚めたときには、太郎は昼間の服装のままで
居間のコタツで眠っていた。

夫はめずらしく、早々と(?)ベッドで就寝。

デパスを1錠に戻したにも関わらず、
私はその後、結局眠れず。

ね。年末からあれこれややこしい仕事に加え、こんなことも
あるから、ストレスはなかなか去ってくれない。

日曜は、たまたま、係の人の研修で、
アグロの電位治療器コーナーはおやすみ。

だけど、治療後のあのラクになった感じは忘れがたい。

月曜からはもちろん仕事があるが、だまされたと思って
しばらく通ってみようと決めた。

次回に続く。
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やっぱり薬づけ? その2

「どこか、身体に調子の悪いところはおありですか?」

聞かれてしまうと、つい、ここもあそこもと話してしまう。
ちょっとびっくりした様子だったが、

「きっといろいろおありだったんでしょうね。
 人は見かけではわかりませんね。」

そうよ、いろいろあったのよーって、みんな思うんだろうな。
営業トークから学ぶことは多い。

それにそう。私は見かけは結構お気楽で、
幸せそうに見えるらしい。

「よく眠れますか?」「いえ」「薬を飲んでおられますか?」
「はい」「デパスですか?」「よくご存知ですね」

「はい、一応ひととおり勉強していますから。続けると、

認知症になる確率が高くなるってご存知ですか?
お医者さんは絶対にそんなこと言いませんけどね」

もちろんそういうデータもあることは知っているし、
気にしてもいる。

医者は、「確かなデータではないし、今はしっかり睡眠を
取ることが大切だ」とは言うが。

その日も、薬剤師さんから、
「もう、調節しながら飲んでおられますか?」と聞かれ、

「いいえ。つい毎日飲んでしまっています」と答え、
どうしたものかと思っていたところだったのだ。

患者さんによっては、半錠ずつに減らしている人もいる
らしいので、少しずつトライしようと思っていたところ。

「大丈夫。続けて通ってみてください。だんだんと
薬がなくても眠れるようになってきますよ。

別の場所に通ってきていたパニック障害の女性は、
10数種類の薬が、1カ月で3種類になったんですよ」

その後の女性のことが気になったが、係の方も
入れ替わるお客さんの対応に忙しい。

ずらりと座っているのはやはり、中高年の方々。
健康談義に花が咲き、こちらも参考になる。

さて、20分の通電が終わり、変化を感じたところを聞かれ
答えたのは、左の膝が熱くなったこと。

「今回一番おつらかったのは、意外と膝だったようですね」

確かに。数年前から違和感があったが、ここへきて、左膝は
立ち座りのたびにきしみ、音まで出るようになっていた。

痛みもちろんあり、つい膝を曲げないようになる。
するとまた血流が悪くなる、の悪循環。

この日は、きしみや音があまりなく、
気にせずに膝を曲げることができた。

いやあ。こんな当たり前のことを嬉しいと思えるのも、
年をとったからこそだわねえ。

あとでじんわり感じたのは、目の痛みが軽減していたこと。
それともうひとつ。左右の耳の温度差がなくなったこと!

たいていは、右耳がひどく熱く、左耳が冷たいが、逆の
こともある。数年前から耳にしもやけができるようになり、

さわると、耳を「冷たい!」と感じることが多くなっていた。
ついつい耳に手をやり、触ったりもんだりしていたが、

どちらの耳も温かい。そうなると、後頭部両脇のこりも取れ
何より、眩暈感、ふらつきがかなり軽減して、

普段の動きがとてもラクになっていた。こうなって初めて
気づく。いつもかなりしんどかったんだということに。

かなり本来の自分に近づいたように感じた私は、
その夜、デパスを半錠に割って飲んでみることにした。

次回に続く。
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やっぱり薬づけ? その1

学校が始まってから、もう2週間ほど働いた気がする。
まだ4日だけなのに。そんな感じで迎えた週末だった。

金曜の夜、ひと息つくと、太郎次郎が歌番組を見ていた。
これまでのCD売上げランキング発表などをしていて、

チェッカーズの『涙のリクエスト』なんかも出ていた。
懐かしさに、サビの部分の振り付けを真似していると、

ギクリと四十肩の恐れを感じた。
危ない危ない。ムリはいけない。

ピンクレディーの振りは身体に染み付いているけど、
AKB48の踊りは早すぎて、目も追いつかない。

やっぱり、世の中スピーディーになっているのね。

音楽に合わせて踊るなんて、とっても元気みたいだけど、
やっぱりそれは、金曜日の夜の解放感と、音楽好きのせい。

土曜は太郎を部活に送り出し、
薬をもらいに久しぶりに心療内科へ。

「デパスを飲まないと眠れない」という状態が長く続き、
それが気になっている。

飲んだら、脳が麻痺したような状態になって眠れるものの
朝はかなり頭がぼんやりしている。

飲まないと眠りにつけない。半分に減らしても、数時間で
起きてしまい、余計なことを考え、身体も緊張して、

翌日のパフォーマンスが確実に落ちる。せっかくはいた
ズボンを、また脱いでいたりする自分に愕然とする。

というわけで、どちらにしても、
「ずっとぼんやりしている私」になって、久しい。

どうしたものかと思いながら、買い物にアグロに寄ると、
マッサージ機のお試しコーナーらしいところがあった。

いつものように素通りしようとすると、呼びとめられた。
「奥さん、今ちょうど空いたところだから、どうぞ」。

いつもなら断るところだが、誘いに乗ってしまった。
マッサージ機ではなくて、電位治療器。

座ると、係りの人の「立て板に水」のトークが始まった。

時間がないので、次回に続く。
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「一生懸命やっているのに・・・」

どんくさい私は、子どもを産んでから、休業中のうちに
できるだけ前倒しで仕事をしておくよう努めているのだが、

休業中に全然職場に顔を見せなかった人に限って、お尻に
火がついてからあれこれ提案し、人の仕事を増やす。

始業式後の会議で、「去年の12月の授業の指導案のデータを
提出してください。CDにまとめて他校にも送ります」

そんなことを言い出すヤカラがいて、びっくり。

寝耳に水である。「それって2学期中に知らせてもらう
わけにはいかなかったのですか?」と、思わず質問。

指導案は、頭の中にはあるが、
常に文章化しているわけではない。

その人は、面倒なことになりそうなときには
すぐに嘘をつく。「はい」と即答。うそだあ。

あとで他の学年に聞いてみると、

学年の研修部員から2学期の最初にアナウンスがあり、
みんなで相談しながら授業を組みたて、

「12月? ううん。もっと前」。
忘れるくらい前に、データを提出したという。

そうよね。そもそも指導案は授業前に作るもの。
後から作るなんてありえない。

締め切りを尋ねると、それさえ決めていなくて、
あとで20日(金)だと言いにきたときに、

苦情を言われた。「ボクだって一生懸命やってるのに、
みんなの前であんな言い方されて、ショックでしたよ」

不謹慎ながら、思わず笑いそうになった。

「あらそお?ごめんなさいね」ギャグであやまっておいた。

「ボクだって一生懸命やってるのに」かあ。
そんなこと、今どき、小学生だって言わない。

それを20代後半のオトナが言うかあ?

周りの人の情報では、私の質問について、
思い切りぼやいていたらしい。

だけど、同じ人からの情報では、彼は会議前に
急いで資料を作っていたとか。

締め切りが迫っているのに、提出されていないから、
どうやら研修部長から催促されたようなのだ。

そんなヤツのせいで、ペースを乱されてはたまらない。
仕事なのだからしかたがないのだが。

指導案には、生徒の実態として、生活年齢を記入する欄が
ある。だけどそれを測る検査は1年生のときにしたきり。

どうすべきか質問にいくと、

「そんなのわかりませんよ。みんなやってるんだから、
やってくださいよ!」と声を荒げられた。

完全に逆ギレである。

「みんな」は、1年生のときにした検査をもとに資料を
作成しているようだったが、そんなのでいいのかしらね。

すぐにそんな仕事に取りかかれる人はいいが、
卒業を控え、やることは山ほどある。今夜は残業。

締め切りに間に合わず、「私だって一生懸命やったのに」
って、泣いてやろうかしらん。
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「ふえる」宿題 続き

始業式の後、数学と理科の定期考査があった太郎。
もちろん翌日は英語・国語・社会のテストのため、早帰り。

11月考査中に、学童保育所からの友だち、Nくんが
家に遊びに来ていたことを思い出し、

何ごともなかったような顔をしている太郎に尋ねてみた。
「今日はだれか来た?」

「うん、Nが」 ニヤリとして太郎が答える。
「えっ、 今度はなあに? また犬がいなくなったとか?」

11月の考査2日目に、Wiiで遊んでいたNくんと太郎。

3日目には、家の鍵を忘れたNくんが我が家でお弁当を食べ
家に帰ってみたら犬小屋がカラで、

大切な犬を2人して探し回っていたのだ。お母さんが
散歩に連れ出していたと、後でわかったのだが。

「まさか。社会のワークの答えがなくなったとかで、うちに
来て持って帰った。コンビニでコピーしとったみたいで

返しに来たときに、答えと一緒にはさまってた紙をコンビニ
に忘れてきたとかで、また取りに行って持ってきた。

そんなん、もういらんって言うたんやけどな」

Nくんは、あわてんぼうだけど、優しくて律儀な子なのだ。

お母さんは、次郎の通う学童保育所の先生。
「先生、そのこと知ってるのかな?」私が言うと、

「知らんと思うけど、言わんほうがええと思うで」
Nくんを思いやって警戒する太郎。

だけど、考査後の昨日のお迎えのとき、
一応お知らせまで、と先生に話をしておいた。

「知ってます! 社会の先生に相談しって言うたんやけど、
太郎くんに見せてもらうほうが早いって思ったんですね」

すみません、とおっしゃる。あやまられるようなことは
何もないので「いえいえ」と答え、

「うちも、始業式の前日になって
『あー、明日数学と理科のテストやー』なんていうし、

『こんな漢字の宿題、知らんかったー』って、夜気づいて
夜中にやってたんですよー」

ほんと、中学生になったらなったで大変、とこぼすと、

「漢字…。Nなんて、朝、やってましたから」 !!!

「えっ! そうなの? 負けたあ~!」
思わず、指を鳴らしてしまった。

そう。宿題が「ふえる」のは我が家だけではなかったのだ。
Nくんなんて、社会の解答をコピーする作業まで増えたし。

やっぱり、男の子ってこんなものよね、と思いたいが、
我が家の周りにいる子だけかも。

だけど。高校に勤めていたときも、「進路のこと、なあんにも
考えてないよなあ」と思う生徒は決まって男子だったし、

職場でも、「困った人よねえ」と思う人はたいてい男性。

男の子の育て方の本だけやたら多いし、と、自分の育て方は
棚に上げ、あくまで性別のせいにしようとする私である。
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「ふえる」宿題

太郎は家で、純和風の朝食。
そのあと、次郎の宿題を手伝った。

「今日やる」「明日やる」と言いながら、
ずっと先送りにしてきた宿題、「冬休み新聞」。

年末年始の行事やならわしを題材に、
イラスト入りでまとめる。

次郎が選んだテーマは、
「おせち料理」「門松」「年賀状」「初詣」。

それぞれ、ネットで意味やいわれを調べ、我が家の場合に
ついて書き、イラストを入れ、色鉛筆で塗る。

小さなマス目に字を書き込むのが大変。次郎は書字がザツで
すぐはみだす、しっかり消さずに書く、字がつぶれる。

「なんでそうなるのおおお~?」つい叫んでしまう。
午前中に2つ、昼食後に2つ。

3つ仕上げたころには、疲れ果てていた。
自分で作るほうが、よっぽどいい。

しかし、今はネットがあるから、調べるのも、イラストの
ヒントを得るのも、昔より格段に楽になっているとは思う。

翌日の始業式の準備。通知表や、ぞうきん、宿題もカバンに
入れる段になって、漢字の添削を頼まれる。

「え? これだけ? ほんとに10ページだけでいいの?」と
次郎に聞くと、

学年通信のプリントを見直し、
「あーん、13ページやった~」と急いでやりだす。

呆れて太郎に言うと、「そんなばからしいことがあるかあ」と
あざ笑った。のちに自分の身に何が起こるかも知らずに。

さて、太郎が残していたのは美術の宿題。
スキー合宿の表紙絵である。

人を描くのは苦手な太郎。
「雪の結晶を描いてみたら」と助言。

これもネットでイラストを検索。
だけどプリントアウトはしない。

画面で見ながら、コンパスと分度器を使い、真似して描く。
それぐらいの苦労はしなさいよね。

すぐに疲れて飽きては、テレビを見たり、遊んだり。
合い間に、今後の予定を確認していた太郎。

「明日(始業式の後)のテスト、理科と数学なんかー」と
言いながら、まだ終わらない社会のワークをしている。

テストの予定なんて、ずーっと前から
わかっていたはずでしょーが。

歴史の知識は豊富ながら、漢字が苦手な太郎は、「卑弥呼」や
「邪馬台国」や「高句麗」や「鎌足」が書けずに四苦八苦。

「7問中、5問まちがえた~」なんて、
そんな報告、わざわざするなっていうのよっ!

さて、次郎の支度は終了。食事と入浴を済ませ、
さあ寝ようと思った21時過ぎ。

宿題を確認しながら、翌日の準備をしていた太郎が叫んだ。
「え~? こんな漢字の宿題、あったかあ?」

聞けば、ワーク20ページ分だという。漢字ノート
3ページ分を忘れていた次郎のことなんて、笑えない。

「先生、ひどいよな。明日は数学と理科のテストやのに、
 漢字のワークも明日提出やあ」

そんなん、先生がひどいわけではなくて、
太郎自身の不注意のせいである。

いつも、ちんたらちんたらとしか勉強しない太郎だが、
さすがに目の色を変えて漢字のワークに取り組み始めた。

もちろん、数学と理科のテスト勉強なんてどこ吹く風、の
太郎。見捨てて次郎と先に就寝。

翌朝、「9時半から11時半まで漢字やっとったんやで。
すごいやろ」と太郎。

全然、すごくなんかないのである。

しかし。どうして2人とも、冬休みの宿題が
最終日に「ふえる」のか? 

男の子ってこんなもの? 

それともやっぱり我が家だけですか?
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ひとりでモーニング、のはずが・・・

やけに長かったこの冬休み。

5日6日と平日だったものの、3連休で、
また年末年始の生活リズムに逆戻り。

寒さもあいまって、「もう9時よ」と起こすまで
太郎も次郎も熟睡、というパターンができあがっていた。

できるだけ寝かせておきたい気持ちもありながら、昼夜逆転
になるのは避けたくて、子どもたちは9時に起こすのだ。

さて、冬休み最終日の昨日。私もちょっと気分を変えたくて

「お母さん、朝起きたときいないかもしれないけど、9時には
帰ってくるからね」と、前夜、宣言しておいた。

最近知ったカフェに、ひとりでモーニングを食べに行こうと
思い立ったのである。

起きてすぐ、朝の家事に追われ、9時に子ども達を起こして
あとはバタバタ。結局、やりたいことはなにもできない。

そんな休日を、始まりから変えて、
心あらたに、新学期を迎えたかったのだ。

朝食の用意もあらかた調え、洗濯物も干すまでにした。

手提げには、朝刊、ご無沙汰している方へ手紙を書くための
便箋、昔の教え子(小説家志望)から送られてきた同人誌。

それに図書館で借りたままの本も。1時間やそこらで
そんなにあれこれできるはずもないのだが。

プラごみと紙ごみを出すため、上着を着ようとしたところ、

なんということでしょう、次郎が起きてきた。
「お○っこ」・・・・・。

私はもう行く気満々だったので、「行くのをやめる」という
選択はできなかった。「次郎も行く?」「うん」

「じゃあ、ゴミ出してくるまでに着替えておいて」
「うん。がんばる」

というわけで、桃太郎は猿を連れて
出かけることになったのである。

さて、このカフェではドリンクの値段プラス100円で、
モーニングがいただける。

私はコーヒーだが、さて次郎は?

オレンジジュースだとありきたりだし、と、
ミックスジュースを勧めたが、これが大失敗。

次郎はバナナが嫌い。でも、よく考えたら、
ミックスジュースってバナナベース。

私が半分以上いただくはめになった。ついている「デザート」
も、この日はバナナ半分で、私はバナナ1本分食べることに。

持ち帰ってもよかったかもしれないが、それも面倒だった。

ミックスジュースが550円だったから、2人合わせて
1150円。えらく高いモーニングとなってしまった。

それに私は、明らかにカロリーオーバー。

でも。食いしん坊の太郎は、ハムチーズトーストを
嬉しそうに食べ、ゆで卵を楽しそうにむく。サラダも完食。

前日にも、太郎を勉強に集中させるため(結局はまったく
していなかった。夫は昼寝)、次郎とデートしたのだが、

家ではないところで、子どもと向き合い、ゆったりした
時間を過ごすのって、なかなか新鮮でいい。

今朝、次郎が起きてきてしまったのも、「今はもう少し
子どもとの時間を楽しみなさい」ってことかしらね。

次郎も前日買った「ワンピース」総集編第1巻を持ってきて
いたものの、2人とも読めた時間は10分程度。

9時に戻ると、8時半に起きたという太郎が、早々に
ゲームを始めていた。

いつか太郎とも2回デートする約束をして、
いつもの休日が始まった。

と思いきや、この日はなかなかハードな1日になって
しまった。続きはまた次回に。
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マッサージと夢の関係

昨日は初出勤したものの、1時間早めに退勤し、
整骨院でマッサージをしてもらった。

9月にお茶の先生から、「あそこはいいよ。丁寧だし、嫌な
もみ返しもないし」と聞きながら、行きそびれていたが、

年末に立ち読みした健康雑誌で、「胸鎖乳突筋のこりが、
めまいや耳閉感、耳鳴りやうつ症状を引き起こす」と読み、

一念発起して(大げさ)、重い腰を上げることにしたのだ。

問診の後まず、肩と背中に電気をあててもらう。5分間。
ピリピリするが、芯からもんでもらっている感じがする。

次に、触診。「やはりおっしゃるように、肩甲骨から上が
硬いですね」と言われる。やっぱり。

疲れてくると、肩甲骨から首にかけてが、硬くて大きい
1枚の板になったような気がするのだ。

生徒が来ない休業中の今は、デスクワーク中心で、
身体はずいぶんラクな気がするが、

同じ姿勢が続くため、かえって、身体には悪いのかも
しれない。年末年始の疲れもたまっている。

「おお、これは!」
先生がマッサージをしながら、声を上げた。

指圧されるたびに、反射的に筋肉が抵抗し、けいれん
を起こしているというのだ。めったにないことだという。

「それだけ疲れをためてきた、ということでしょう」と
半ば呆れた調子で言われてしまった。

一度目、ということで、様子を見ながらのマッサージ。
胸鎖乳突筋にダイレクトに施術されることはなく、

首に超音波をあててもらい、足を下から上へと揉みほぐす
機械に入って、終了。

オステオパシーやカイロプラクティックのように、根本を
治してもらえるわけではないが、身体は少し軽くなる。

帰宅して家事に追われ、子どもにまみれていると、
身体がラクになった感覚はどこへやら。

だけど、違ったのが夢。いつもはたくさんの他人に囲まれて
あくせくしている夢を見るのだが、

夕べは家族でのんびりと過ごし、時々親しい友だちが
出てくる、そんな平和な夢を見た。

身体と脳は、やっぱりつながっているのね。

ぐっすりと眠れた感じで、目覚ましが鳴る前に起床。
起き抜けに感じる「キーン」という耳鳴りもなかった。

土曜の午前中もあいているので、
時々は通ってみようと思う。
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本年もよろしくお願いいたします

今年ほど「おめでとう」と言い難い年は、
かつてなかったと思うけれど、

「新しい年をよい年に」という思いも、かつてないほど強い。
力を合わせて、よい年にしていきたいと思う。

年末年始にかけて、家族揃って風邪気味。双方の実家に
顔を出し、初詣に出かけたほかは、基本的に家で過ごした。

大晦日。「熱があると思う」と言いつつ、夫はわざわざ
寒い中、車を洗い、庭の掃除をし、昼寝。

気づけば家じゅうに掃除機をかけ、拭き掃除をしているのは
私。子どもたちはいつものところを担当してくれたけど。

痛む腰をさすりつつ、やっと夕食を終えたと思ったら、
夫が嬉しそうに体温計を見せた。37.3℃。

「おそばができたら呼んでね~」と言い残し、
意気揚々と自室に引き上げていった。

年越しそばは夫の担当だったのに。
大晦日の昼寝もこれも、反則である。

私も早く休みたいので、21時ごろ作って呼ぶと、なんと
電気をつけたままベッドに潜り、読書している夫。

「早いね」とのたまう。
昨年も最後の最後まで、夫にしてやられたのであった。

紅白歌合戦はなかなか見ごたえがあった。
太郎も次郎も一緒に楽しめるようになったし。

徳永英明の歌った、中島みゆきの『時代』、松任谷由実の
『春よ来い』は、この年のために作られた歌のようだった。

早めに次郎と入浴して23時ごろ寝かせ、太郎とだけ
カウントダウンをして、新年を迎えた。

夫? 私と次郎の後入浴して、早々にベッドへ。

『ゆく年来る年』に出てきた「中尊寺金色堂」に、
私が目を見張っていると、

「全部『金ぴか』やで。小林幸子とおんなじや」と
太郎が言うので笑ってしまった。

教え子や卒業生の年賀状への返信は、届いてから書いて
郵便局まで届ける。手持ちの年賀状がなくなったので、

窓口で年賀状を1枚だけ買った。
「郵便」の窓口は先客ありだったけど、

「ここも空いていますよ」と、奥の窓口から笑顔で
呼びかけてくれたのは、所長さん風の貫禄のある男性。

50円の葉書1枚を買うのに、5000円札しかない。
「ちょっと大きいんですけど」と恐縮しながら出すと、

「いいんですよ。足りないのは困りますけど、多い分には
当方は、全く困りませんので」と、ユーモアたっぷり。

レジを打つのまで楽しそう。
慣れない業務だからか、少し手間取り、

「申し訳なかったから」とティッシュをくれた。
「ありがとうございます」こちらも笑顔。

局内で1枚、年賀状を書きながら見ていると、その後も
楽しそうに窓口で笑顔を交わしている男性。

どんな仕事でも、楽しめば楽しい仕事になるし、
嫌々やれば苦しい仕事になるんだな。

もちろん、仕事の楽しさ・しんどさの要素は
そればかりではないけれど。

私もあんなふうに、弾むように仕事を楽しみたいな。
そう思え、明るい気持ちになれた日だった。

さて、今日から夫も私も仕事。太郎は午後から部活動。
次郎は2週間休んでいた学童保育所へ。本格始動である。

ほとんど家族だけで過ごした年末年始。昨日も一昨日も
兄弟ゲンカで血を見たから、そろそろ潮時なのかもね。

みなさんもいいスタートが切れますように。
ああ、もう切っておられる?

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
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近況のご報告 そしてご挨拶

一度休んでしまうと、ついついサボり癖がついてしまい、
9日ぶりのアップとなりました。

22日。終業式の後、学年集会で生徒たちに卒業式について
のお話。視覚支援も交え、なかなかよくできたと自画自賛。

23日。A家、S山家と、我が家でホームパーティー。
お料理やお酒を持ち寄ってもらい、豪華な酒盛りに。

子どもたちは、学童保育所で一緒に育った仲。太郎も含め、
よく遊んだ。女の子2人はケーキのデコレーションも。

24日。おうちでゆるゆるクリスマス。
メインは鶏肉のカレークリームソース。

この日は、次郎がケーキのデコレーションを。寒い寝室で
クリスマスの絵本を次郎に3冊読んで眠りについたら、

25日朝。サンタさんからプレゼントが届いていた。

我が家のサンタはバリバリの理系なので、太郎には
電子ブロック。次郎には音楽が作れる目覚まし時計。

と、次郎が、プレゼントの包みを開けるや否や、
コタツに潜り、動けず、ダウン。

終業式の日、「3年生になってから次郎、休んでないんだあ」と
通知表を見て、感慨にふけっていたところだったのに。

この日、次郎は音楽教室のおさらい会で、ピアノを弾き、
アトラクションの「実験助手」も務めるはずだったが、欠席。

26日。小児科の予約を取り、夫に次郎を頼んで半日出勤。
ずっと気になりながらも手つかずだった仕事を片付け、

帰宅すると、午後から夫出勤。「次郎、もう元気だよ」と
小児科の予約は取り消されていて、

一緒に『マルモのおきて』の再放送を見たりしていたが、
測ってみると、なんと37.7℃の熱。

翌朝も38.4℃。7時半過ぎに起きてきながら、
「今日は早く行く」と言い、そそくさと出かける夫。

そんなん、全然早くないしー。

ひとまず次郎を太郎に見ていてもらって出勤し、
小児科の呼び出しメールで次郎を迎えに帰り、受診。

「喘息をがまんさせてはいけない」とお叱りを受けた。

そう、ここ半月ほど喘息が出ていたけれど、次郎は元気で
薬を飲みたがらなかったのだ。それに風邪が重なった模様。

リクエストでお昼にはスパゲティーミートソースを作り
(元気やん)、部活から戻った太郎に次郎を任せて再度出勤。

車で10数分のところに職場があって、本当によかったわー。

それに、太郎も学童保育所に通っていた去年までは、
「太郎に見ていてもらって出勤」なんて考えもしなかった。

子どもたちも、少しずつ大きくなっているのよね。

28日は、夫が休みを取ってくれたので、1日出勤。

卒業まで、生徒たちが来るのは、あと39日。
あれもこれもと、やりたいことがたくさんあるのだが、

生徒たちが登校する日には、準備の時間が充分取れないから
終日、自分のペースで仕事ができる冬休みは貴重なのだ。

主な仕事は、これまでの写真データ整理とプリントアウト。

卒業のときCDに焼いて渡すための準備と、

3学期の学級活動で、それぞれ自分のアルバムを切り貼りで
作るため、その準備と。

写真に写っている生徒を確認し、それぞれのフォルダに
振り分けていると、目が痛くなってくる。

なんせ、修学旅行の写真だけで300枚ある。
ついつい撮りすぎてしまうのである。

それに、3学期の授業準備。

卒業式で歌う歌の歌詞についてのパワーポイントは、
私がつたないメモ書きの素案を出すと、

音楽主担当の先生が、写真やデザインに凝りつつも、
楽しみながら、サクサク作ってくれて、

自分ひとりでジタバタするのでなく、得意な人にお願いする
のも大切だと、改めて思ったのだった。

年内にする予定の仕事は終了し、29日から晴れてお休み。
この日は丸1日、年賀状の添え書き。

すぐに添え書きに取りかかれるのは、年賀状の印刷を注文し
宛名を印刷してくれる夫のおかげ。感謝。

太郎次郎は、コープから届いた、ワンピースのキャラクター
つきの「マスター将棋」で遊んでいる。

これが私からのささやかなクリスマスプレゼント。やって
みると、太郎に仕込まれた次郎にあっさり負けてしまった。

作りかけだった姫路城のプラモデルには、父子で取り組んで
いる。宿題は進まないものの、充実した冬休みなのかも。

30日。母とおせちを作るため実家に行ったが、気の早い母は
もうほとんど作り終えていて、私の作業は少しだけ。

久しぶりに母子水入らずでランチを楽しみ、
お雑煮などの買い物をし、親戚の近況を聞き、

ごまめ、黒豆、数の子、煮しめをもらって帰宅。ラッキー。

夫はその間、子どもたちの相手をしつつ窓掃除、
洗濯機の掃除、網戸の分解掃除など。ありがとう。

さて、31日の今日。私はようやく掃除に取りかかるが、
大掃除とはいかず、せいぜい「中掃除」ぐらいで終わりそう。

あとは、おせちの仕上げをして、重箱につめて。
年越しそばは、夫が作ってくれる。

あとは紅白でも見てのんびり過ごしたい私と子どもたちだが
「紅白だけは見たくない」という夫。

時々はチャンネルを「第九」に切り替えてあげましょう。

気づけばもう明日から「来年」!

今年はふりかえれば、本当にいろいろあった1年でした。

来年は、心があたたかくなるようなできごとの多い、
平和な1年になりますように。

みなさま、どうぞよいお年をお迎えください。
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オトナの流儀

11月ぐらいから「理不尽な目にあっているよなー」と
思うことが続いている。

どうしようもないことから、どうしようも「ある」ことまで。

だけど、話し合って解決しようとしても、なかなか難しい。
つくづく「議論」ができない国、いや職場である。

昨日もそう。先週の会議で「A」か「B」かに意見が分かれ、
今週の会議に持ち越された話があった。

リーダーは「A」を原案にし、おもに私が
「B」を主張していたのだけれど、

「A」と「B」、いずれに決まっても、この仕事の指導を
私に頼みたいと、先週の会議後、リーダーに言われたので、

生徒たちの実態を調べ、意思確認をし、私なりに、
今週の会議に備えていたのだ。

なのに。議題が多いので、いつもは16時に始まる会議を
15時半から始めると、朝の連絡で聞いた。

私はバス当番。15時40分にバスに乗る生徒たちを見送り
学校に帰り、会議の部屋にたどり着くと、16時。

聞けば、もう「A」案に決まった、と
いうではありませんか!

リーダーはこの春定年退職。
お気持ちを大切にしたいという気持ちもありながら、

そして、「私がいないあいだに決めてしまおう」なんて
思惑があったわけではなかったことも知りながら、

卒業式に関する大切な、私としても思い入れのある仕事。

「私のいない間に『A』案に決まったようですが、
 納得できていません」と、思い切って手を挙げた。

早く帰りたい司会者は、
「何のために早く始めたと思ってるんだ!」と怒ったが、

「私だって、バス当番に行きたくて行っていたわけでは
ありません」と反論した。

そもそも、他の人の都合で、代わってあげた当番だったし。

この1週間、生徒たちの実態や気持ちを確認してわかった
ことなどを話した結果、再度採決してもらうことになり、

多数の意見で「B」案に決まった。会議終了間際、
リーダーが、へそを曲げていることを感じたので、

終了後、「嫌な思いをさせてしまって、すみません」と言うと、

「いやあ、本当に、とっても嫌な気持ちになりました」と
真顔で、いや、苦虫を噛み潰したような言われた。

そこで逆にすっきりして、
もうこの人の気持ちは気にするまいと思え、

「すみません」と再度丁寧に言い、その場を離れた。

普通のオトナなら、嫌な気持ちがしていても、
「いえいえ」なんて作り笑いのひとつもするところだろう。

そうすれば、相手の気持ちを和らげ、これからの関係も
ごまかしながら、保っていくことができるから。

だけど、ストレートに気持ちを言われたほうが、
わかりやすくていい。

でもね。もしあのまま黙っていたら、私こそ、「とっても
嫌な気持ち」のまま、大役を務めさせられていたのよ。

これはもちろん、リーダーには言えないけれど。

会議後、その仕事のためのプリントを作成。
学年の人はみんな帰ってしまい、ガランとした職員室で。

夜、鍋を囲みながら、太郎に事の成り行きを話し、
リーダーの言葉を告げると、大笑いしていた。

「後悔したくないから、思ったことはできるだけ、
直接相手に伝えたい」という私の気持ちは、

太郎はわかってくれているようだ。こんな話を聞いて
もらえるようになるとは、大きくなったものよね。

「だから、今回の仕事は失敗するわけにはいかないのよ。
それで、プリント作ってて遅くなったの」私が言うと、

「失敗したらどうなるの?」心配性の太郎の心配そうな声。

「そら、しゃあないやん!」というと、ほっととした顔で笑った。

しかし、3年間を振り返ると、生徒のために断固として言って
おくべきだった、と思うことは、ほかにたくさんある。

過去は取り戻せないので、今後の課題としようと思う。

伊集院静氏の『続 大人の流儀』(講談社)の中に、
こういう一節があるらしい。

「世の中の肌触りを覚えるには、理不尽と出逢うのがいい。
ひとつひとつを乗り越えていけば、笑い話にさえなる。」

確かに笑い話にはなったけど、

「世の中の肌触り」はもうこれ以上覚えたくないから、
理不尽とは出逢わずに過ごしたいわあ。

そういえば、遠い昔、「子どもができると、
人間の幅が広がるわよ」と先輩に言われ、

「私、この幅でいいです」と言っていた同僚がいたなあ。

彼女はその後、3人の子宝に恵まれ、
大いに人間の幅を広げたようだけど。

ちなみに夕べ、夫は忘年会出席で不在。

私の忘年会の日は、夫が泊まりの出張で
出席できなかったんだけど。

まっ、いいんだけどさっ。
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プラマイゼロ?

週末も、「集団行動夢」は続いた。

土曜は、担当する学年の生徒たち全員を引率して、
合宿→修学旅行へと続く夢。

日曜は、出勤途上で、同僚や学童のお母さん仲間たちと
合流し、急いでモーニングを同席して出勤する夢。

なんともあわただしい夢である。
そしてやっぱり目覚めると疲れている。

担当する生徒たちの夢は、この3月、
高等部を卒業させるまで、見続けるような気がしている。

さて、学期末。それこそ今週はあわただしい毎日である。

明日が締め切りの、2学期の成績は完成させたものの、
我がクラスは今週が「懇談週間」。

ひとりにつき30分。今年は卒業後に進む事業所に渡す、
「移行支援計画」についても話す必要があるから、

ひとりひとりについて、叩き台の文書を作成している。

太郎次郎の懇談時期とも重なってしまったので、水曜日は、

掃除とHRの時間に抜けさせてもらって、中学校で太郎、
小学校で次郎の懇談。とんぼ返りで職員会議。

そのあと、2名の懇談である。
その話をすると、心優しい同僚は、

「2人ずつの懇談。プラマイゼロになるといいですよね」と
言ってくれた。

おお! そうなるとどんなにラクでしょう!
そういうわけには絶対いかないけれど。

冬休みの宿題や日記・新しい授業のプリント作成。
クラスでの外出や、2学期最後の学級活動の計画・準備など、

しなければいけないことがいっぱい。

だけど、次郎の喘息がちょっと出始めていて心配。
夕べも夜中に咳き込み、背中にびっしょり汗をかいていた。

お茶を飲ませて、シャツを替えて。
これも、朝疲れている原因のひとつではある。

だけど、これまでなら、もう熱を出して休んでいたところ。
少しずつ、強くなってきているのね。

何とか冬休みまで持ちこたえて欲しいものである。
日中は元気だし、週末もゆっくり過ごしたんだけどね。

今週は夫に、次郎を迎えに行く回数を増やしてもらい、
仕事に専念する予定。

このブログもしばらくお休みさせていただきます。
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なんだかいつも 「人」まみれ

前にも書いたが、目覚める頃にはいつも、
大勢の人の中で、あくせくしている夢を見ている。

たいていは、職場の行事の夢なのだが、

夕べは、夢の中だけで建てた大邸宅に、夫の留守中、
夫の同僚が大挙して押しかけ、もてなしに奔走していた。

そこには私の同僚も混じって大混乱だった。

4時40分に目覚ましが鳴る。
ああ、よかった。夢だったのね。

だけど、当然のように、寝る前よりも疲れているのだ。
今朝はいつもよりもさらに。

気づけば、太郎と次郎の足が私のお腹の上にのっている。
これは毎度のこと。夜中にもよくある。重くて、痛い。

そう、太郎の部屋にベッドは買ったけど、寒いとか暑いとか
怖いとかで、いまだに「小」の字に寝ているのだ。

いや、太郎の身長がそろそろ私を追い越し、
「川」の字に近づいてきてはいるけれど。

「えいやっ」と2人の足を落として、起き上がろうとするが、

「5時までには寝てね」(これもおかしな話)と頼んでいる夫が
まだ風呂を使っている物音がする。やれやれ。

起きていくと、余計なことを口走ってしまうそうになるので
寝静まるのを待っていると、5時過ぎになってしまう。

だけど、今朝は、夢の疲れからか、うとうとしてしまい、
5時半過ぎに! 6時を過ぎると、もう次郎の起きる時間。

ああ、仕事がら、もちろんそうだけど、

ホントにいつも「人」にまみれていて、1人になれるのは、
通勤の車の中と、こうして書いているときだけ。

たまには、「ひとり旅」の夢でも見てみたいわー。

というわけで、今朝はこれにて失礼。
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